Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

心の金メダル

今年の春節は旅行に出かけず、ひたすら上海にいるお友達と遊び、ひたすらオリンピックを見て過ごした。そのおかげで、にわかウィンタースポーツファンになってしまった。スピードスケートで金・銀メダルを獲得した小平選手のレースおよびレース後の様子、そして会見には心奪われた。とくに、会見での言葉…メダルは重要ではなくて、メダルをとった後の人生をどう生きるかが重要。…この言葉にはしびれた。普段ぼけーっと生きてるだけの自分にも、すごく考えさせられる言葉だった。他にも韓国のライバル選手との絆、亡き友人への想いなど、見どころたくさんの良い記者会見だった。



実生活では最近、めちゃくちゃショックなことがあった。年長の娘が、お友達にいじわるをしたというのだ。2人でグルになって1人の子を無視するという計画をしたらしい。特段悪びれた様子もなくその計画について報告してきたので、しこたま叱りとばした。そのあと、とてもとても悲しい気持ちになって2人で泣いた。娘は謝りながら泣いていた。



それから2日たったが私の悲しみはおさまらず、今日は娘が生まれたばかりのときの動画や写真を見て、また泣いた。あなたが生まれたとき本当にうれしくて、今も大好きだから、いじわるをするなんて悲しい。いじわるをされた子(実際にはしていないらしいが)も、グルになった子も、どっちのお母さんもその子が大好きだから、いじわるすることも、されることも悲しむよ…って泣いた。何度も蒸し返してるわけだが、もう6歳だから何のことで叱られてるかわかってるはずだし、とことん気持ちを伝えたつもりだけど、これが正解か分からない。



これから小学校に入って「魔が差してやってしまった」ような状態が、常態化してしまうことが怖い。幼稚園の比にならないほどたくさんの子がいる環境で、ズルズル悪い方向に向かうことだけは避けたい。だから悪いことは悪いと思ってくれないようでは困る。そしてできれば、何かが起きたとき親に包み隠さず話してほしいが、それは限界があると思うので、少なくとも親は何があっても自分を大好きでいてくれると信じてもらえる土台をつくりたい。



子育ては本当に難しいなと思う。いつまでも終わらないし、がんばっても成果は見えにくい。でも小平選手が言ってたことに置き換えるなら、娘が優秀な人間になることよりも、娘が娘らしく人生を歩んでくれるほうが重要。実はそれが金メダルより難しいと最近気づいたんやけど・・・。そのために壁にぶち当たることがあれば、一緒に、思いっきり悩もうと思う。



あと少しで卒園で、毎日涙腺がゆるんでしまう。北京ダックは三語文も話せるようになったのに「まま、でーったい(絶対)、でーったい(絶対)、きらい」とかばかりなので、素直に喜べない。明日から3月!気を引き締めてがんばろう。