ひなんせいかつ
新型コロナウイルスが猛威をふるっています。
春節中に不安を感じた私たちは、家族4人で日本に帰ってきました。
2週間たったあと、大阪の小学校に小2の娘の体験入学を申し込むことにしました。
(同時に夫は上海に戻ってゆきました)
すでに数校から受け入れを断られていたため、
そのたびに涙していた私ですが、この時期だから仕方ないとあきらめていました。
でも受け入れてくれた一校の校長先生が、とても優しい言葉をかけてくださって
心強く感じました。そしてまた涙した私です。
「(上海ガニ)さんが来るのを、待っていたんですよ。
(上海ガニ)さんを受け入れるのは、何も(上海ガニ)さんのため
だけではないんですよ。
教員、子どもたち、学校のためにもなるんです。」
娘の名前を(上海ガニ)としているので、ムードが伝わりづらくなりました。
でも弱っていた私と上海ガニの心はどれほど救われたか分かりません。
くしくも、コロナのおかげで、温かい縁にめぐまれています。
しかも、その小学校は夫・夫の妹の母校!なんて面白い!
こんなことがなければできなかったであろう体験です。
さて。
学校が始まってからの彼女(上海ガニ)はどうなったか?
それはお察しのとおり、水を得た蟹のように毎日楽しそうに暮らしています!
お友達と毎日ワイワイ言いながら校門を出てくる姿に、誇らしくなります。
ときにみんなで絵本を見ながら。自分のかいた変な絵を見ながら。
マジカルバナナをやりながら。毎度毎度面白そうで、
よかったなあー!!楽しそうやなー!青春やなあー!!と
頭をワシャワシャしてぎゅうぎゅう抱きしめたい気持ちをグっとこらえています。
ただ。
その生活も2週間で終わり、今はまた自宅待機の日々が始まったのですが・・・
この体験を、大切に・・・・一生の宝物にできたらいいな。
と願う母なのです。