Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

すばらしい日をサンキュー

久しぶりの日本。関西の街はせんとくんであふれかえっていました。



「こんなところにもせんとくんが!!」と驚く私に、「せんとくん、普通にめっちゃおるから、巨大せんとくん像とか見ても何とも思わんくなってたわー」と友人。せんとくんが普通にそこらじゅうにいる街って・・・・上海万博の「海宝」みたいなもんでしょうか。



そして、久しぶりすぎる、王子さまとの再会!



小沢健二 ひふみよツアー in 神戸国際会館



行ってまいりました。



中学生のとき、ただただ、かっこいいー!って飛びついて、すっごく好きになりました。友達のお母さん同伴でLIFEのコンサートにも行ったなぁ。今思えば、あんまり歌の意味は分かってなかったかもしれない。それから、彼の歌の良さが本当に分かりかけてきたとき、彼はもう姿を消していました。



そして、彼が残した曲を聴き続け、もっともっと好きになっていきました。映画や小説でよくある(あるよな?)、死んだ人が1年ごとに恋人に手紙を送ってきて、恋人は死んだ人のことを思い出して「やっぱり良い人だったわーあの人」って思うみたいな、そういうのと似ています。



「Buddy」は高校生の私には早すぎたけど大学生のときにはしっくり来たし、「Eclectic」は大学生の私には早すぎたけど、社会人になったら好きになった。オザケンの音楽から年齢ごとに新しい感動をもらったし、オザケン自身、上手いこと歳をとってる人なんだろうなと思います。


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13年ぶりに見るオザケンは、あのころのオザケンとも王子さまとも違って、外国でいろんな経験をして、さらにかっこよく、セクシーになってました。いろいろなことを知ってるお兄さんって感じでもあり、達観してて神様みたいでもあり・・・・。細くて、少年のようでもあり・・・。



一方、オザケンファンの、あのころのオリーブ少女たちは、普通のおばちゃんみたいになってたり、ギャル路線に走ってたり、あいかわらずボーダーを着てたり。私は、「うさぎ!」を意識してうさぎ柄のTシャツを着ていき、さらにツアーTシャツをゲットして会場で着替え、自己アピールをしました(オザケンに!)。化け猫が仔猫ちゃんに生まれ変わりましたよー!!



観客層を見るのも、また楽しかったです。



前から6列目のどまんなか!というめちゃくちゃ良い席だったので、ときどき後ろを振り返ってみんなのノリ具合をチェックしました。すっごい楽しそうな顔してる人とか、泣いてる人とか。みんながこのときを待ってたんだな!って実感して、私もじーん。として、さらにノリノリで楽しんできました。


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内容は、他の人もブログでいっぱい書いてるので、まあいいかな。まだライブに行ってない真理ちゃんもいることですしぃ。



とにかくオザケンのカムバックを待ってたファンによる、オザケンの音楽を介した一体感は、本当にすごかった。1個だけ書いておくと、「今夜はブギー・バック」のスチャダラのラップ部分を観客が歌って、オザケンのパートをオザケンが歌うっていうのがあったのだが、みんな見事にラップ暗記。面白かった。みんな、けっこういい歳なのに(失礼)ドアノックダンスとかやって、オッケーよ!とか叫んで、ほんと楽しかった。



まあ、宗教みたいなもんですかね。
宗教でもいいです。



私は小沢健二小沢健二の音楽の大ファンです。




もう1個だけ書いておくと、うれしかったことがあって。オザケンは、それぞれの国にはそれぞれの大衆音楽があって、その国ではそれが爆音で流れてる、みたいなことを話したあとに、「僕は日本の大衆音楽であることを誇りに思います」って言ったんです。



オザケンが姿を消したことや、アルバムのタイトルを変えたことに、「あんなにステキなのに、過去の自分を否定したいと思ってるんじゃないか」って私はちょっとガッカリしてしまっていたのだが、この言葉で救われました。


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上海に帰る飛行機の中でも、上海についてから家に帰るまでのタクシーの中でも、オザケンをずっとイヤホンで聴いてました。でも、タクシーの運転手のおっさんに、しきりに「万博行ったか?」とか「日本人の妻はちゃんと夫の話を聞くのか?」とか話しかけられ、一気に現実に戻りました・・・。



さてさて、もうすぐダンス王子も帰ってきます。
今夜は日本のものをいっぱい食べます。