Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

あいのり


今日ひさしぶりにめっちゃ腹が立ったので
ブログに書いて発散しようと思う。



今日はお昼に美容院の予約を入れていたが、あいにくの雨。
なのでマンションの1階からタクシーを呼ぶことにしたが、
案の定なかなか来ない。



その間に、りんがロビーの椅子から転げ落ちて頭を打つ。
すぐたんこぶができて、泣き叫ぶ。



そんなときにようやくタクシー到着。



私「南京西路駅の近く、南京西路と石門二路の交差点まで」
と運転手に告げる。りん相変わらず号泣。



マンションのゲートを出ようとしたとき、
ゲートの警備室のところで、警備員と運転手が一瞬言葉を交わし
すぐタクシーの後ろが空いてスーツケースが運び入れられ
見知らぬ中年女性(アジア人)が乗り込んでくる。



わけがわからない。
なんで私のタクシーに別の人が乗り込んでくるわけ??



私「は?何?何??どういうこと?」
運転手、何も言わない。しかも反対方向に走り出す。
私「あの、方向違うんですけど」
無視される。



とりあえず、横のおばはんに話しかけてみる。
私「どこに行くんですか?」(もちろん怒り気味に)
女「あなたはどこに行くんですか?」(質問返しっていうのも意味不明)
私「私は、南京西路駅のほうですけど。。。」
女性、運転手と何やらごちゃごちゃ話す。りん号泣のため聞き取れず。



数分後、まったく違う近所の駅に到着。
女&運「着いたよ」
私「ここ違うし!!!!!」
女「地下鉄乗るんでしょ?駅ここだよ?」
私「地下鉄乗るとか言ってないし!!!!南京西路駅の近くって言っただけで。しかもここ静安寺駅やし!!!!」
運「地下鉄乗らないのか?でも南京西路でしょ?それならここ、南京西路だよ(静安寺駅は南京西路×常徳路)」
私「だからーーーー!!南京西路×石!!!門!!!二!!!路!!!!の交差点じゃあ!!!!ボケとんのかワレーーーーー!!!!!!(最後の一言は言ってない)」



すると女性、いきなり運転手にキレだす。
「早く行ってあげなさいよ!言葉ちゃんと聞き取れたでしょ?いいからしゃべらないで行きなさい!!」
なんか偉そう。。。てか、おばちゃん、あんた誰??
りん、相変わらず号泣。



女「かわいそう、何歳??ハウオールドアーユー?」
私、無視。
女、りんの頭をなでてくる。触るなボケ!!!



めちゃくちゃむかつくけど、いい言葉が出てこない。
結局、「私めちゃくちゃ怒ってるよ」という言葉しか言い残せず、目的地でタクシーを降りた。
遠回りされたから、1元まけてくれた。って1元だけ!?
っていうか、このおばちゃんと相乗りしたんやから、おばちゃんも払うべきでは!?



もう、りんがとりあえずかわいそうだったので、タクシーを降りたけど、
本当はいろいろやりたかった。
運転手のライセンス番号を控えて、あとでタクシー会社にクレーム出すとか。
おばちゃんに、何号棟に住んでるか聞いて、あとで文句言いに行くとか。



でも本当の本当は、そのときに自分でどういう風に言えば事態が収束するか考えて
一番適切な言葉を言いたかった。
「あいのりするなら、一言私に聞いてください」とか
「急に乗ってきて、事態を混乱させたのはあなたでしょ?」とか
「勝手に話を進めないでください」とか「あなた失礼な人ですね、一体何考えてるんですか?」とか
「申し訳ないですが、私が先客なのでやっぱり降りてください」いろいろ、いろいろ。



とっさのことで言葉が出て来なかった、というわけではない。
時間はたっぷりあったけど、私のボキャブラリーでは、どう言えば良いか分からなかったのだ。
単に言うだけじゃなくて、スマートな言い回しで、相手を納得させたかった。



こんなとき、きじちゃんはけっこう有能だ。
中国語をしゃべれるだけじゃなくて、ちゃんと筋道立てて、
理論的な感じ(理論的なわけじゃないのであくまでも「感じ」)で
相手を納得させる話し方ができる。それだけはすごいと思う。
(それ以外はあまり尊敬できない振る舞いばかりだが)



そんなことを考えてて、もやもやしてきたので、先ほどゲートの守衛室に行ってきた。
「今日こういうことがあって、本当に困ったから、警備員の人もあいのりを推奨するようなことはしないでほしい」
分かったと言ってくれたが、最初は笑われた。なんだ、この日本人の小娘は?何言ってんの?あはは。みたいな感じで。



かなり中国に慣れたつもりではいたが、久しぶりに壁を感じた1日だった。



「正しいことをやりたければ、偉くなれ」
室井さんの言葉が胸に沁みる。。。



ちなみに、りんのたんこぶはけっこう小さくなり、本人もご機嫌です。