いわゆるひとつの再见
今日は、友達のSちゃんといっしょに、プチフランスごっこをした。
プチフランスごっことは、その土地にあるフランスっぽい場所を探して、
そこをめぐる遊びである。遊びというか、言ってしまえばただの観光である。
ちなみに、プチフランスごっこは学生時代の私が、ヒマすぎるあまり始めた遊びであり、
その存在を知る者はほとんどいない。もちろんSちゃんも知らない。
では、なぜ、どうでもいいプチフランスごっこの話をするかというと、
今日はプチフランスごっこをするつもりはなかったが、後から考えれば
すばらしいプチフランスぶりだったのである。
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朝から、ディオール展に行きフランスのエスプリを感じつつ、
そのまま旧フランス租界エリアへ行き、フレンチを食べた。
どうですか。(どや顔)
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どうでもいいですか。まあ、そうでしょう。
とりあえずこれを見てくださいよ。
ディオールのエスプリがバーニングしてます!!
↑香水「J'adore」の世界をテーマにした展示の中で、ひときわ目立っていたドレス。
↑トリアノン宮殿をテーマにした展示。マリーアントワネットとディオールのコラボ。
↑これ本当にステキだった、すずらんのヘッドドレス。
↑見よ!この美しき繊細な刺繍!!え?写真が汚いから見えない!?失礼しました。
↑アトリエが再現されたスペースもあり、香水を手作業でラッピングするマダムや
洋服を仕立てるムッシュがパリからいらっしゃってました。メルシ!
↑パリをテーマにしたブースにてブラックドレスの展示。バックにミニチュアのアパルトマンがあって
電気がついたりきえたり。ヒールの足音が聞こえたり。演出がニクい!!
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ドレス、何十着あったんでしょう。そして、きらびやかな装飾品もモリモリ。
みなさん、写真だけでため息が出たんじゃないでしょうか。
実際はため息どころか、鼻息もり子、ワキ汗びしょ子の正気の沙汰では見れないシロモノでした。
挙動不審になり、職務質問されるかと思ったほどです。
これを30元で見させてくれるとは、ディオール太っ腹です。
そのモリモリのディオール展、Sちゃんといっしょに見られたことが、私にとって
一段と特別な意味がありました。Sちゃんとは、今日で上海ではお別れです。
前職も同じような会社で、マンガの趣味もぴったり合って、子どもは同じ月齢という
共通点が多くて、どんなことも相談できる本当に良いお友達でした。
Sちゃんからたくさん影響を受けたし、良い時間をたくさん共有しました。
一生のお別れじゃないけれど、上海で家族のような距離感で過ごしていた友達が
帰国したり、別の場所に移住するのは、一生の別れに値するくらいさみしいことです。
だから今日はSちゃんと、上海の最後の思い出をつくることができてよかった。
自分が上海にいること、良い友人に出会えたこと、すてきな展示を見られたこと、
おいしいものを食べられたこと、好きな街並を歩けたこと、全部が重なり、
一生の思い出になりました。
普通にしゃべってるだけだったらきっと流れていた涙、楽しくて興奮して、
どっかに飛んで行きました。Sちゃん、今までありがとうね。
明日、日本に一時帰国するので、びしょ子は鼻水たら子(娘)と寝ます。
おやすみなさい!