Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

壮大なトイレトレーニング物語


備忘録として書いておきたいことがある。
表題の、トイレトレーニングのことである。



大小いろんな下品なワードが出てくるので
食事をしながら読んでいる人は控えなされ。



りんりん丸は、去年の夏前くらいからトレーニングを始めた。
始めたとたん、自分で補助便座にまたがり、おしっこすることができた。
ご褒美にお菓子がもらえる。りん大喜び。
「これはすぐ終わるぞ!!」
母の期待は簡単に裏切られることになる。



声をかければしーしーしてくれるが、
声をかけなければ一向にしないのである。
その場でジャーである。
一番問題だと思ったのは、おしっこを漏らす本人が、
漏らすことに対して全く抵抗を感じていない。
びしょびしょに濡れたズボンのまま平気で遊んでいる娘。
あと、たまにおむつなしで過ごせて「やったー!」と思っても
ちょっとしたきっかけ(外出先でおしっこをする機会が増えたりとか)
で逆戻りしたり。
友達は「1週間でトレーニング終わったよー」と言っていたが。
はて困った。。。



この時点で長期化が見込まれたので、母、一旦あきらめる。
気が向いたときのみ、ぼちぼち続けていくことになった。



しかし問題となったのは9月の日本帰国であった。
この2ヶ月間、実家の環境でしっかりトイレトレーニングができるか?
かなり疑問がもたれた。



その疑問は的中した。
りんのトイレ能力は明らかに退化した。
最初のうちこそ、実家の補助便座に座っていたが、
褒美のお菓子は、トイレでおしっこしてもしなくても、
じゃんじゃんもらえる。
ってことは、トイレでおしっこしなくていいやん!めんどいし!
とりんは思ったのだろう。
まったくトイレでおしっこをしなくなった。
日本でも漏らしまくりだった。



母、どうでもよくなった。



そして12月、上海に戻る。
ここから気持ちを切り替えられるか、それが勝負だった。
最初はとりあえずおむつをつけていたが、
2週目くらいから一切なし。おしっこ漏らした時点で
ゾンビが襲ってくるアプリを見せてギャン泣きさせ、
おしっこ漏らしに「罰」を与えた。
そしてシールなどでやる気を盛り上げる。飴と鞭。
このへんは力づく。



クリスマス前後からは、大のトレーニングも始めた。
はじめてりんがおまるで大をしたときの感動。。。
大を握りしめ、ほおずりしたい衝動にかられたほどだった。。
山ほど褒美のお菓子をあげ、トイレで大をすることが
どれほどすばらしいことか、分からせた。



※じつはこれまで、りんの大は非常に水分が多くベチャっとしていた。
しかし12月に入ったころから、コロンとしたものが出るようになり
処理しやすくなったのだった。
今思えば、あのベチャっとした大のときにオムツを卒業されても
微妙だったかもしれない。。



そこからのりんの成長ぶりったらなかった。
小はもちろん、大もほとんどおまるでできるようになった。
年を越してからは1度ももらしていない。(大小ともに)
外出先でも「トイレ!」と言ってくれる。
どんな汚いトイレでも、ドアがないトイレでも、
和式でもぼっとんでも、できるようになったし、
させられるように母もトレーニング中。



今回の長い長い通算半年にもおよぶトレーニング(途中放棄していた期間もあるが)
を通して分かったことは、
2歳をすぎたら夏にトレーニング、とは言われているが、
子どもには生理的なタイミングがあって(膀胱の発達と関係あるのかな?)、
本人がおしっこを漏らす事に対して抵抗があるか
トイレやおまるで用を足すことを気持ちよいと感じられるか、
そのへんの感覚が育っているか、が大きいと思った。
少なくとも、りんの場合はそうだった。



その証拠に、膀胱機能、言葉、すべてが完璧の状態だと思われて
どんとこいトイレトレーニング状態だった夏は、
粘っても粘っても失敗したし、成功したと思ってもやっぱりダメだったし、
冬のトレーニングは、ゾンビやシール作戦が追加されたとはいえ
半月に満たない短期間で(山場は)あっけなく完了した。



同じ月齢の子たちが次々に完了していくのを見て焦って、
いろいろなサイトを調べて「個人差があるので気にしないで。きっとその時がくるさ」
って書いてるのをみて「そんなん嘘やろ」と思い込んで勝手にあせってた母。
時期さえ来ればすぐに終わるっていうのは本当だった。



トイレに行ってみようかな、と思うきっかけは、
大きな子の真似をしたいとかご褒美のお菓子がほしいとか
ゾンビが恐いとかいろいろあると思うが、
おまるでおしっこ、が定着するにはやはり生理的な感覚が
成熟しているかがカギだった気がするなあ、りんの場合は。



つまり私がいいたいのは、
これほどおむつを取る取るといいながら時間がかかったのは
私の怠慢だけが原因ではない。
りんの内面が「母よ、待たれよ。今はその時ではない」と語っていた、
のでは、
ないだろうか。。。?



え、ない。。。?



とにかく
めんどうだったトレーニングがやっと終わりそうで、
心からうれしい。