Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

プライドと偏見とオタク主婦


いつもしょうもないブログだが、今回は輪をかけてしょうもない。
大抵の人にはまったく意味のない内容である。
しかし、そもそも意味のあるブログを書いたことはない。



ジェイン・オースティン原作であり、熱狂的ファンが多いといわれる「プライドと偏見」という作品に
ハマりにハマっている私の近況を知らせたい。
あと10年くらい、このブームから抜け出せない予感がする。



数週間前のこと、なんとなく、キーラ・ナイトレイが出ている2005年の映画「プライドと偏見」をBSで鑑賞。
それをチョイスしたのは、単に、キーラ・ナイトレイアゴがとがっているので、親近感を覚えたという理由である。
最初は編み物しながらダラダラ流していただけだったのが、そのうち編み棒を横に置き、
みるみるうちに物語のとりこになってしまった。



ストーリーは単純で、第一印象最悪だった二人が、誤解を解き、お互いを敬うようになり結ばれる話。
単純ではあるが、19世紀のイギリスの貴族階級の考え方とか社交界のルールとか貞操観念、財産相続の問題などが
絡み合うと、そう簡単にことは進まない。
最低な奴だけど気になる!本当に好きになっていいの?と、もどかしさを醸し出す2人がステキだった(現代でいうツンデレ?)。
好きな人のために過去の自分のプライドの高さを恥じて、変わろうとする2人(とくにMr.ダーシー)の姿がステキだった。
そしてイギリスの田舎風景がステキだった。(原作ファンからは2005年映画版に対する批判もあるみたいだが、
私は、きっと原作はもっとステキなのだろうと思いをはせることもできたので良い作品だと思った)



それから私は1週間ほぼ毎日「プライドと偏見」を見た(うちのテレビには1週間だけ全番組を自動録画してくれる機能がついてる)。
1週間がすぎると中毒症状が出てきて、バスを乗り継いではるばるDVD屋まで行き、
海賊版で申し訳ございませんという気持ちを抱きつつもDVDを買った。



ほどなくAmazonで原作本(もちろん日本語訳の)を買い、日本から送ってもらい、ソッコーで上下巻とも読み終えた。
原作は予想以上にすばらしかった。内容はすばらしすぎて説明するのが畏れ多いのではしょるが、読んでいる間、ニヤニヤが止まらなかった。
よだれがたれそうだった。ていうか、たれていたと思う。
「ご飯を食べるときも、お風呂に入っているときも、一生この本を読み続けていたい」とさえ思えた。
もう、ページを破って食べたいくらいである。
200年も前に出版された本にこんなに感動させられるとは!



そして改めてDVDを鑑賞すると次は原作との違いが気になってきて、
より原作に忠実だと評価されているBBCドラマ版のDVDもAmazonでポチリしてしまったのであった…



このオタク癖、自分でもいやになるけどどうしようもない。
Mr.ダーシーのすばらしさについて誰かと語りたくてしょうがない。
Mr.ダーシーっていうのは、主人公と恋仲になる超貴族の方である。
大西(だーしー)さんのことではないので注意が必要である。




「あーあ、イギリスに行きたいなあ!」とつぶやいてしまった。
すると「えーーー!!い・や・だ!!あんぱんまんみゅーじなむにいきたいから〜〜。なくじょ!!」と娘。



我が家ではアンパンマン至上主義がまかり通っているので、イギリス行きは断念。
気持ちだけでも貴族に近づきたくて、いつかりんが貴族に見初められたときに粗相のないようにと
今日はプラスチックのシャンパングラスを買って来て、リンゴジュースで乾杯した。
ルネッサーーーーーンス!



・・・え古い?





「あーあ、王子様とかおらんかなあ!」と言っていると(その発言何やねんっていうのは置いといて)、
「あ、おれ、ウィリアム王子と誕生日いっしょやねん!!」と夫。
まさか(そんなことはあってはならない)!と思いすぐに調べてみたら
生年&月までいっしょだが、日が微妙に違った。



あーーーあ、よかった。王子への憧れが死守された。
ルネッサーーーーーーーンス!!!