Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

あしの日


北京ダックこと長男(もうすぐ2歳)。
言葉が出るのが遅いようで
個人差があると頭では理解しながらも、
私の心は常にモヤモヤしている。



彼が話せる言葉で意味が合っている単語は
・まま
・じーじ、ばーば
・ぱん
・ない
・わんわん(犬)
・くっく(靴)
・はい
・なな(バナナ)
…と、2歳手前にしてはレベル低め。



それ以外は、意味不明の喃語でギャーギャー叫んでいるか、
かなりの頻度で「ちっ・・・ちっ・・・ちっ・・・」と言っている。



彼の語彙はなかなか増えない。



しかし数ヶ月前に、一つの光明が見えた。
「じゃじゃーん」と「ぱっかーん」という言葉が言えるようになったのである。
そのときは家族中で盛り上がった。
家族全員で1日100回くらい「じゃじゃーん」「ぱっかーん」と言っていたと思う。



でも、待って。



じゃじゃーん
ぱっかーん
・・・それ、言葉っていえるん?擬音語やん?



誰もがそう思ったが、そんな無粋な考えは心の奥底にしまい
みんなでピュアな気持ちでダックを褒め称えた。



1歳9ヶ月で受けた1歳半検診のときも、
「話せる言葉」の欄に
「じゃじゃーん」と「ぱっかーん」を書くべきか
本気で(嬉々として)迷ったほどである。



しかし、否めない、このモヤモヤ。
言葉が増えたと思ったら謎の擬音語。。。なんでやねん。。。



ダックと夫が二人でいるところを遠目にみていたら、
「ダック、ほら、『じゃじゃーん』は?『ぱっかーん』は?」と
うれしそうに夫が言ってて、不憫だった。



それから、2ヶ月。
ようやく、この日が来た。



ダックが新しい単語を覚えたのである。
それは・・・


「足」。



今日、出かけるときに乗ったタクシーの中で
ダックがおもむろに自分の黒々とした足を触って「あし〜」と言いだして
家族3人テンションMAX。



ダックも褒めてもらってうれしかったのか、「あし〜」を連発していた。
寝る寸前まで「あし〜!!」と雄叫びをあげていたほどである。



みんなが寝静まった今、一句詠もうと思う。



足のこと 「あし」と君が言ったから 5月14日は 足記念日
(「誰も知らない万葉集」へ寄稿予定)


ありがとうございました。