Kijikko diary

上海在住。手芸と小沢健二を愛する、私のダイアリー。

宇宙の上海


来た当初、中国語がぜんぜん分からなくて、宇宙語のように聞こえた。


じつは上海の中国語は2種類ある。
中国の広範囲で使われているメジャーな「普通語」と上海人が話す
上海語」だ。上海っ子たちは、外地人と話すときは「普通語」、地元
人と話すときは「上海語」というように使い分けている。


中国語がまったく分からない私にとって、どちらの言葉も意味不明。
ぜんぶ同じに聞こえるし、ぜんぶ宇宙語である。たまに会社の日本人が、中国人がべらべら
しゃべってるのを見て「普通語を話してたのに、いきなり上海語に変わった!」とか言ってる
のを聞いて、「どの言葉でも、何がなんだか分からんし」と思っていた。


でも、上海に来てから4ヶ月たった最近はちょっと違う。


会社の中国人といっしょにタクシーに乗って帰っていたとき。つたない中国語と日本語を織り
交ぜて「残業ばっかりで疲れたねー」とか言ってると、いきなり同僚が「◎;q×[▽@p{×!!」と
超早口で運転手に話しかけたのである。


単にヒアリング力が低いから、普通語を聞き取れなかったんだと思った私。彼女に「えっ!今の
普通語、ぜんぜん意味分からなかったけど何言ったの!?」と聞いたら「上海語だよ」って。。
私にとって「普通語」が「宇宙語」ではなくなったことを証明する出来事だった。


宇宙語には、宇宙語なりのセオリーがあり、勉強すれば、それはもはや宇宙語ではなくなる。
もっとマジメに勉強しようと思う。


ちなみに、学校の教科書に「私はマジメに中国語を勉強していますが、上達がとても遅いです」
という例文があって、読んでるうちに辛くなって、先生に「これ私のこと?」って聞いたら、
主語を「私」から「彼」に変えていいよって言ってくれた。。めんどくさい生徒ですんませんねぇ